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高機能ってどういう意味?

自閉症でも高機能だから、軽度なんでしょ?

高機能とは「知的な遅れがない」という意味ですが、自閉症の特性の重さは関係ありません

知的な遅れがなく、IQが高くても、自閉スペクトラムの特性と周囲の環境によって、本人や周囲の人が困っていることがあります。

「軽度の発達障害」とか、「軽い自閉症」とかいう言葉を聞くことがありますが、それは「知的な遅れがないから軽い」という意味で使われていることがあり、誤解を産むことがあります。

自閉スペクトラムは「社会性、コミュニケーション、想像力」の障害を指す名称で、知的障害を含みません。

ただ、自閉症と知的障害を併せ持つ人はいますし、昔は知的障害と自閉症を併せ持つ人を「自閉症」としてきた歴史があるので、今でもそう思っている人はたくさんいるのです。

「高機能」とは

・知的発達の明らかな遅れ(知的障害)がない

 知的障害とはおおむねIQ70未満を指す。

(全体の平均値をIQ100とした場合)

・高機能自閉症には、IQが70付近の場合から140付近と非常に高い場合までさまざまなケースが含まれる。

・「平均より高い知的能力がある」という意味ではない。

 

出典 https://snabi.jp/article/139

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/101-1c.html

高機能自閉症の概念

高機能という時によく用いられるのがIQ70以上という基準である。多くの論文やテキストでIQ70 以上を一つの目安として高機能といっている。ただしここで注意したいのは高機能ということ が必ずしも平均よりも高い知的能力を意味しないということである。例えばIQ70代の自閉症児 は、定義上高機能自閉症と呼ばれる。しかし現実にIQ70代の自閉症児は小学校の普通学級の学 習課程をこなすことが難しいことが多いだろう。高機能と一口にいってもIQが70位の境界域か らIQが 140台の知的能力が非常に高い人まで一括して論じることになることも注意しておきた い。つまり高機能は「能力が平均より高い」という意味ではなく「明らかな知的な遅れがない」 という意味で専門家の間では使われているのである。またたとえ、IQが130から140台あるよう な人たちでも、自閉症として「軽い」ということに一直線には繋がるわけではない。「高機能」 という言葉は誤解を与えやすい。「高機能」であるから、問題が少ないとは言えないし、「高 機能」であるから特別の配慮がいらないというわけでもない。高機能自閉症も自閉症であるこ とは再確認しておきたい。

出典 日本自閉症協会H.P. 高機能自閉症について
http://www.autism.or.jp/hfasp05/20021226koukinou.htm#01

知能指数(IQ)はどうやって調べるの?

病院や発達支援センターなど専門機関で発達検査を受けます。

K-ABC

子どもの知的能力を,認知処理過程と知識・技能の習得度の両面から評価し,得意な認知処理様式を見つけ,それを子どもの指導・教育に活かすことを目的としていることです。適用年齢は,2歳6ヶ月から12歳11ヶ月となっています。

出典 http://www.k-abc.jp/about/

新版K式発達検査

子どもの発達の水準や偏りを「姿勢・運動」(P-M)、「認知・適応」(C-A)、「言語・社会」(L-S)の3領域から評価します。なお、3歳以上では「認知・適応」面、「言語・社会」面に重点を置いています。

また、乳幼児向けの検査用具には、振ると音が鳴るガラガラや積木、ミニカーといった乳幼児にとってなじみのある材料が使われています。このような検査用具を使うことによって、子どもの自然な行動が観察しやすい検査となっています。検査者は検査結果だけでなく、言語反応、感情、動作、情緒などの反応も記録し、総合的に判断します。

出典 https://h-navi.jp/column/article/35025658

WISK Ⅳ ウェクスラー式知能検査

ウェクスラー式知能検査は、 言語性IQと動作性IQという測定概念を用いて、個人内差(個人の得意不得意)の測定を試みたという点が大きな特徴です。その後の研究によって、2つの区分は4つの指標得点へと洗練されました(後述)。

また、 障害によって結果に一定の傾向がみられることも特徴のひとつとして挙げられます。たとえば、知的障害の場合、各評価点にそれほど差がみられずフラットに近いという特徴があります。よって、ウェクスラー式知能検査の結果は、知的障害や発達障害の診断材料のひとつとして用いられることがあります。

(中略)

WAIS-Ⅳは、全検査IQと4つの指標得点、全15の下位検査で構成されています。「理解」「バランス(16~69歳のみ)」「絵の完成」「語音整列(16~69歳のみ)」「絵の抹消(16~69歳のみ)」という5つの補助検査を除く10の基本検査を実施することで、5つの合成得点(全検査IQ、4つの指標得点)が算出されます。

出典 https://h-navi.jp/column/article/725

 

上記はうちの子ども達が実際に受けてきた検査です。

それぞれの検査ではそれぞれの指標にそって知的能力の値が測定されます。

検査といっても、幼い子は遊びの行動の中で、

大人の口頭指示が理解できているか、

体をうまく動かせているかといった視点で観察し、評価されます。

WISK Ⅳになると、口頭での質問と、視覚で判断して答える問題があります。

こちらも検査中の子どもの行動を観察し、数値だけで表されない特性も評価します。